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広瀬川研究レポート

広瀬川に関する専門的知見を大学等の研究者・有識者に、分かりやすく解説してもらいます。
なお、レポートに対する質問は掲示板で受け付け、掲示板で回答していきます。
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vol26.広瀬川流域の楽しみ方

掲載日:2016年3月20日

 切っても切り離せない関係に

 多くの市民が広瀬川ありきの生活を構築できていて初めて、広瀬川は仙台のシンボルと言えるのではないでしょうか。川のほとりに住まう人や店舗・事業所を構える人は川の恩恵を実感しやすいですが、他の地域に住む人たちにとっては、広瀬川の価値が日々の生活の中で見出しづらい状況にあります。
 本稿では、せんだいセントラルパーク(SCP)で実践している「市民の楽しみ」を紹介して、住む人訪れる人、みんなのための広瀬川像を探っていきます。


 広瀬川流域の人々と市民

 水の流れという側面で広瀬川とつながりのある流域人口は、仙台市の人口の中でどのくらいの割合を占めるかというと、およそ1/4です。圧倒的に広瀬川と住まいとのつながりを持っていない市民の方が多いことがわかります。一方、流域面積を見てみると仙台市域の約半分を占める360平方キロメートルですので、広瀬川流域の人口密度はそれ以外と比べて1/3と大変低いことがわかります。これは都市のスプロール化による宅地開発が広瀬川流域では進まなかった、あるいは広瀬川の清流を守る条例をはじめとした政策等によって、ゆとりある環境が守られてきたと言えます。
 ※データは「広瀬川のプロフィール」を参照

 それでも【広瀬川市民意識アンケート】を見てみると、広瀬川に対する考えに対して「広瀬川は仙台市のシンボル」「市民の多くは広瀬川に愛着を持っている」という回答が約75%と高い割合です。おそらく、広瀬川で洗濯したり、子どもが泳いでいたり、生活に密着した場であった頃の思い出や、歌謡曲・ご当地ソングの中で広瀬川が歌われていたこと、映画のワンシーンに出てくることが、イメージ形成に大きく影響していると思われます。しかし、広瀬川の水辺を訪れる頻度に対しては約4割が「ほとんどない」と回答しています。仙台市民にとって広瀬川は、仙台のシンボルとしてのイメージだけで、実際に訪れて体験する場とはなっていないということです。

広瀬川に対する考え・広瀬川の水辺を訪れる頻度

 ほんとうに市民自ら広瀬川に愛着を持つには、物理的な距離感を飛び越えるような、「遊びながら、楽しく」参加・活動できることが重要だと考えられます。地下鉄東西線が開業しアクセス至便が高まった今、広瀬川は心のよりどころから一歩近づいて、日常を楽しく過ごすために一人ひとりが積極的に関わっていくことができるパートナーとなったのではないでしょうか。  次ページでは、水辺を楽しむ活動の1つの例としてピクニックを紹介していきます。

協力してみたい、または、より参加・協力しやすくなる市民活動の在り方



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